メモリの珪藻土

メモリの珪藻土

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陳 希

珪藻土と生活の情景

珪藻土は良く見られる材料であり、私たちの日常生活に広く使用される、例えば壁と地面材料の価格は安く、施工は簡単し、機能性は高く、紋の様式は多い だから非常に歓迎される。左官職人の挾土秀平先生の啓発を受けるので、私は珪藻土の革新的な表現に興味を持つようになった。

 

珪藻土の革新的な応用

日本の伝統的な左宮工芸を通して、私と隅田川の時間記憶を表現していきたいと考えた。まずは撮影を通して、隅田川の移り変わりを記録した映像を撮り、次は川に座って川を実感をして観察を繰り返した。記録していくうちに、隅田川の印象 、隅田川を流れる音、カモメが空中で鳴く音、観光船が走る音が徐々に頭に浮かんでくる。空気の中に海水と川のにおいだ漂っていて、川の魚が泳いでいる様子、川面に両岸の建築の影が映って印象的である、また雨の日、曇りの日、晴れの日の中の川面の波紋はぞれぞれ異なる。

川のイメージがまとまり実作に生まれた、左宮工法に必要な材料や道具を以下の通り。
今回は珪藻土で、コテ、マスキングテープ、コーキング剤、木の板が主な道具となる。実験の第一歩は珪藻土を平均的に木の板の上に塗り、その後コテでそれを平らに し、珪藻土の厚さを平均的に、その後撮影記録の写真によって隅田川の波紋を表現した。雨の日の波紋は激しく高く上がり、曇りの日の波紋は細かく連続し、晴れの日の時の波紋は穏やかで柔らかい。

コテの力や角度を変えることで、川面の波紋の変化を描き出。このプロセスは珪藻土が固まるまでには、どんどん修正していく必要がある。さらにイメージは記憶にたよるので、感覚でしか判断できない。その過程で観察された川面をスコップによって珪藻土に表現し続けた。

これが私の意図したものかもしれない。私と隅田川の時間記憶を珪藻土に保存していった。