ペットボトルの可能性
ペットボトルは私たちの生活で頻繁に使われるものだが環境問題の原因でもあり、そこでその廃材を使って建材を作ることが出来ないかと考えた。今回の研究では、建材を作るためにはどうすればいいか下記の道具を使い実験してみた。
具体的に行った実験は以下の4つである。
1.熱して変形
・切ったペットボトルをヒートガンに当てる
・ヒートガンにあてると丸くなる
・アイロンにあてて板にする
・アイロンににあてても真っ直ぐなならない
(厚めのワインボトル)
・縮み、固くなる
2.ロープ状の物をヒートガンにあてる
・ロープ状のものをヒートガンにあてる
・丸くなる
・ロープ状のものを編んでからヒートガンにあてる
・丸くなり縮む、やりすぎると白くなる
・ロープ状の物を丸めてヒートガンにあてる
・プレスしてからヒートガンにあてると綺麗になる
・丸めた物をプレスしてからヒートガンにあてる
・くっつかない、圧力と熱を同時にあてなければならない
プレスしてからヒートガンにあてた物
3.板状のものを作る
osb合板みたいなものを作る
・並べてヒートガンをあてる
・ホッチキスを止める
・小さいものなら止めることはできるが、綺麗にはならい
・両面テープ(強力でも)でとめる
・見た目が綺麗ではない
・ 結束バンドでとめる
3.板状のものを作る2(番外編)
木毛セメント板みたいのを作る
・セメントにペットボトルを入れてから流す(板状)
・底の方に固まってしまった
・型に丸めたペットボトルを入れてから流しこむ(ペットボトルの底)
・上から出てきて面白い形になった
板状のものは底に埋まってしまったので切ったり、叩いたりした。
今回の実験では、ペットボトルを熱で圧縮し、新たなマテリアルとして生まれ変わらせることを目指した。
大まかに4種類の実験を行い、さらにその中では細かく分けて実験した。それぞれの実験結果は先述の通りだが全体をまとめると以下の通りになる。
・ペットボトルは熱をあてると、丸まり、縮んで固くなる。やり過ぎると白くなりもろくなる。ただしペットボトルの厚さによって、縮かたが大きく異なり、薄い方が、縮れたような縮み方をする、厚い方はそのままの形状に近い縮み方をする。
・ペットボトルの縮型を利用して接着を試みたが、ペットボトルの切片どうしが融合するというよりは曲がって絡み合い、部分的には溶けて固まるという具合であった。
・ペットボトルを重ねてプレスした時厚みがあるものは潰れて少しくっついた。しかしそこから熱をあてても変わらなかった。工場など大きな機械があり、熱と圧力を同時にあてられれば板になるはずだ。
・番外編にはなるがセメントで固めてみた。板状にしたものは完全に隠れてしまったので切ったり、割ったりしてみた。ペットボトルの弾力性があればセメントの強度を上げることができると思う。実際に叩いたものものは、ペットボトルで繋ぎになっていた。ペットボトルの底で固めたものは上からペットボトルが出て出てきて面白い形になった。
最後に今回の実験では個人的には新たなマテリアルが生み出せなかったが工場や機会を使えば理論上作れることが分かった。それとどのくらいの強度があるかまでは実験できなかったが、セメント+ペットボトルも可能性があった。