変化し続けるプラスチックごみ

変化し続けるプラスチックごみ

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田村鈴音

プラスチックは私たちの生活で頻繁に使われるものだが環境問題の原因でもあり、そこでその廃材を使ってインテリア素材を作ることが出来ないかと考えた。今回の研究では、プラ板を作るときのようにトースターに入れて形を変える実験を行った。

具体的に行った実験は以下の3つである。

1.様々なプラスチックについて変化を観察するため色々な種類のものをトースターに入れた。

結果は、それぞれ縮んで固くなることが確認できたが、真っ直ぐ縮むもの、クシャっと縮むもの、巻き込むもの、気泡が出るものなど異なる変化があることがわかった。

2.次に、実験素材を使用頻度が最も多いPS(ポリスチレン)に絞り、冷凍食品・ポーションミルク・酵素パウダーの容器など、形や厚みが異なるものを焼いてみた。

その結果、同じPSでも全く異なる縮み方になることがわかった。

 

3.最後に、異なる縮み方を利用して面白い形を作る実験をした。

①冷凍食品の容器はクシャッと縮むので、切り込みを入れて焼くことで細かいギザギザした骨のような形になり、塊にすると珊瑚のような面白い素材が得られた。

②ポーションミルクはコイン状になったので、これらをまとめアイロンで接着することで一つの板にすることが出来た。

③酵素パウダーの容器は爪のようなカーブを描いた板になり、花弁のようにすることや接着して塊にすることで立体的な陰影を持つ面ができた。これらの結果から、微小でバラバラなものを一つの塊にすることでテクスチャーになり得ると感じた。 環境問題を端緒として実験を進めたが、プラスチックのゴミをインテリアに変化させる中で、独特の面白い表情が多々確認され、今後も有効に活用できると思った。